安東邦彦のマーケティング研究室
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2010年03月10日

「自分ごと」だと人は動く

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「自分ごと」だと人は動く (単行本)
博報堂DYグループエンゲージメント研究会 (著)




この書籍は、次世代のコミュニケーションやマーケティングを考える上で非常に
重要な示唆をしている。
今までの社会は、メディアからの情報を一方的に「受け取るだけ」であった。
だからこそ、メディアの影響力は絶大だった。

しかし、インターネットの出現により、メールやブログなどを活用して、何万、
何十万の人々と情報を共有することができる。

今まではメディアの特権であった「情報を発信する力」を個人が持ったのである。

このことにより、個人はメディアの影響を受けにくくなり、その趣味、嗜好は
細分化されていく方向にある。
だからこそ、企業が今まで行っていたような一方的な売り込みや広告活動は、
ユーザーに無視される傾向が強まっている。

では、「これからの時代に必要なことは何なのか?」という問いに対して、書籍
のタイトルになっている「自分ごと」というキーワードを紹介している。

つまり、今までのように一方的に情報を受け取るだけではなく、「自分ごと」
としてユーザーが参加する仕組みが必要なのだ。

非常に明確に紹介していた概念としては、今までは「B to C」という考えが
主流であったが、これからは、「B with C」が主流になる。

つまり、ユーザーと一緒に価値観を共有しながら、サービスなりブランドなり
を構築していくというのである。

この「自分ごと」というキーワードはマーケティングだけにかぎることなく、様々
な社会問題や業界問題への取り組みについても同じことが言える。

同じ志、趣味、嗜好を持った仲間が、自然につながり、自分ごととして活動する
ならば大きなうねりや影響力を持つことができる。

そして、誰かの思惑ではなく参加者の意思で新たな価値を創造できるものである。

まさに今、立ち上げを行っている保険代理店経営革新アカデミーの運営思想
と一致していた。


本書をご紹介いただいたアカデミーメンバーの石郷さんに感謝です。



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