2010年03月31日
小倉昌男 経営学
小倉昌男 経営学
小倉 昌男 (著)
本書は、ヤマト運輸の小倉元社長が実際の経営現場で体験してきたことを
書き下ろしたものであった。
その体験の中には、ヤマト運輸が宅急便事業を軌道に乗せる道のりが紹介
されている。
書籍の始まりで、大口で歴史の古い取引先(三越)との決別のプロセスが紹介
されているが、企業が新たな一歩を踏み出す瞬間の決断の大切さを物語って
いた。
その中でも、印象的だったのは、ヤマト運輸成長のプロセスの中で、戦前は
日本一の運送会社であったが、古い事業の実績に甘んじていたことで、
いつの間にかライバルが成長してしまった出来事であった。
まさに私たち中小企業で起こることであり、今の商品、今のサービスは、刻々
と古いものになり、ライバルが突然にしてよりよいサービスを提供してくることは
よくあること。しかし、そのことに気付かずに経営していると何だか儲からなく
なる。
当たり前のことだが、大企業も経営の原則は同じなんだ。むしろ、母体が大きい
分だけ守るものの多く、大変なのだと思い知った。
小倉元社長の行動から、「顧客目線の経営姿勢」「時代の風を読む力」「試行
錯誤の努力」の大切さを再確認する良い機械となった。「攻めの経営」の大切さ
にも感動した。
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